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JAMA

2025/03/29
Prothrombin Complex Concentrate vs Frozen Plasma for Coagulopathic Bleeding in Cardiac Surgery:The FARES-II Multicenter Randomized Clinical Trial
心臓手術における凝固障害性出血に対するプロトロンビン複合体濃縮液と凍結血漿の比較:FARES-II 多施設ランダム化臨床試験
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 心臓手術中の凝固因子欠乏による出血に対し、4因子プロトロンビン複合体濃縮製剤(PCC)と凍結血漿の有効性・安全性を比較する非盲検ランダム化試験が、カナダと米国の12病院で実施された(2022年11月30日~2024年5月28日)。
 対象は成人患者538人で、PCC群(265人)と凍結血漿群(263人)に分けられ、体重に応じた投与が行われた。主要評価項目は止血効果で、PCC群は77.9%、凍結血漿群は60.4%と、PCCが優越性を示した(P<0.001)。また、PCC群は輸血量が少なく(6.6 vs 9.3単位、P=0.002)、重篤な有害事象(36.2% vs 47.3%、P=0.02)や急性腎障害(10.3% vs 18.8%、P=0.02)が少ないことが確認された。結論として、PCCは凍結血漿より高い止血効果と安全性を有することが示され、心臓手術中の出血管理に有望である。

JAMA. 2025 Mar 29. DOI: 10.1001/jama.2025.3501

Editorial
心臓手術において血漿をプロトロンビン複合体濃縮物に置き換える時期が来ているのだろうか?

 人工心肺を用いた心臓手術後の出血は、臨床転帰の悪化や医療資源の消費量の増加を伴う。一般的に、この出血は不十分な外科的止血、またはバイパス手術に伴う血小板機能不全や凝固因子の枯渇に起因する微小血管出血が原因である可能性がある。このような状況で凝固因子を回復させる最も一般的な方法は解凍凍結血漿の輸血であり、心臓手術の約25%で実施されている。血漿は一般的に安全な治療法とみなされており、輸血関連の急性肺障害(<0.01%)および重篤なアレルギー反応(<0.01%)の発生率は非常に低い。この状況で最も一般的な有害事象は、輸血関連の循環負荷(<0.1%)である。凝固障害の治療に必要な量の血漿(解凍した凍結血漿 750~1000 mL)を迅速に投与することは、重大な右室機能不全の患者や血液量が正常の患者など、一部の患者にとって特に有害となる可能性がある。

JAMA. 2025 Mar 29. DOI: 10.1001/jama.2025.3644
〔この記事はAIを使用して作成しています〕

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