最新論文
The Lancet
Long-term effects of colonoscopy screening on colorectal cancer incidence and mortality: a multicountry, population-based randomised controlled trial
大腸内視鏡検査によるスクリーニングが大腸がんの発生率および死亡率に及ぼす長期的影響:多国間、人口ベースのランダム化比較試験
ノルウェー、ポーランド、スウェーデンで実施された多施設ランダム化比較試験で、55〜64歳の男女84,583人を対象に、大腸内視鏡検査群と非検査群を比較した。
13年間の追跡で、大腸がん発症率は検査群1.46%、非検査群1.80%であり、内視鏡検査により発症リスクは有意に低下した(RR 0.81)。特に遠位結腸・直腸がんで予防効果が大きく、男性でより顕著だった。一方、大腸がん死亡率は検査群0.41%、非検査群0.47%で、有意差は認められなかった。解析では、検査を実際に受けた人に限定すると発症抑制効果はさらに大きかった。研究開始時に想定されたよりも非検査群の死亡率が低かったことも、死亡率差が明確にならなかった一因と考えられた。結論として、1回の大腸内視鏡検査は13年間で大腸がん発症を有意に減少させたが、死亡率低下効果は確認されなかった。
Lancet. 2026 May 9;407(10541):1787-1795. DOI: 10.1016/S0140-6736(26)00508-8
Comment
大腸内視鏡検査、がん予防、そして新たな費用対効果の計算
20年以上にわたり、大腸内視鏡検査は大腸がん検診のゴールドスタンダードとして推奨されてきた。政策立案者や専門学会は、大腸内視鏡検査によって大腸がんの発生率と死亡率が少なくとも50%減少するという観察研究データやモデル推計を概ね受け入れてきた。こうした確固たる信念がある一方でランダム化試験による証拠が不十分であるという背景のもと、大腸がんの発生率と死亡率を主要評価項目として、大腸内視鏡検査によるスクリーニングと通常ケアを比較したNordICCランダム化臨床試験は、極めて重要な意義を持つものであった。本研究の13年間の追跡結果により、集団レベルにおいて大腸内視鏡検査が達成できること、そして達成できないことについて、再評価が迫られている。
Lancet. 2026 May 9;407(10541):1758-1759. DOI: 10.1016/S0140-6736(26)00794-4
〔この記事はAIを使用して作成しています〕




